かきがら



かきがら

「坂の上の雲」の2巻に出てくるこのくだり、とても印象に残りました。

「たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがぐんとおちる。人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によってふえる知恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。知恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ」

いやはや、読めば読むほど、エンターテイメント性、文体、セリフに味わい、歴史的知識量など、いつの世でも取り上げられる圧倒的な強さをもつ作品ですね。

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